白 山
 標高2702m、石川県と岐阜県の県境にあります。富士山、立山と共に日本3名山に数えられているのはご存じのとおりです。彼の深田久弥氏は加賀市の自宅からいつもこの山を仰ぎ見て育ったのだそうですね。
 日本の高山植物には、はくさん・・・・・と白山の名を冠したものが少なくないように、白山は花の山としても著名です。室堂付近の花の最盛期は7月下旬から8月上旬、少し下った2000m付近が 7月20日頃です。石川県側のルートでは観光新道が特に見事ですが、ゆっくり愛でるには、別当出会を早立ちしこのルートを登りに使うのが良さそうです。
 山小屋は毎年10月15日頃には閉まってしまいますので、一般の登山者にとっての白山のシーズンは梅雨明けから10月半ばまでで、シーズンオフの白山室堂での宿泊には指定された無人小屋を使います。どれを使うかは現地に表示されていて、それ以外はロックされていて入れません。


 なお室堂の山小屋は、ビジターセンターの大改築中で、宿泊は出来ますが食事は自炊となります。2001年7月の完成予定でしたが、7月12日に現地に電話で確認したところ、2001年は間に合わないとのことでした。 例年梅雨明けの室堂の山小屋は300%の混雑と聞いていますが、完成するまでは、昨夏がそうでしたがちょっと静かな夏の白山を味わうにはむしろ好都合かもしれません。自炊の用意ができる方は是非どうぞ。但し、夏の翠ケ池は雪解け水で濁っていますので、ここにupしたような風景は望むべくもありません。     (2001.7.17)


  白山奥宮と白山頂上(室堂から) 大汝峰からの翠ヶ池と白山頂上付近


98.10.09.~10.11. 秋晴れの白山(エコーライン、白山山頂、翠ケ池、お花畑コース、  弥陀ヶ原)

2-1、 2-2
LeicaR7、スーパーアンギュロンR21/4、バリオエルマーR35-70/4、R80-200/4、×2テレコン; KR、RVP; C-PL(一部のカット);三脚使用、一部手持ち  (たいら)

2-3
EOS-1N、EF28-105/3.5-4.5、EF70-200/2.8L、×2テレコン;  
RVP; C-PL(一部のカット); 三脚使用 (おと)


96.10.19~20. 晩秋の白山(砂防新道登山コース、白山室堂、別当出合)

EOS-1N、Kiss、EF28-105/3.5-4.5、EF70-200/2.8L;
EOS-10、EF75-300IS/4.5-5.6、TAMRON28-200/3.5-5.6Super;
RDPII、Reala; C-PL(一部のカット); 三脚使用

 
 この年は室堂の山小屋が閉まってからの訪問となりました。19日午後から怪しくなっていた天候は夕刻になって崩れだし、夜半から小吹雪となり、20日早朝には室堂付近は10cmほどの積雪になりました。陽が昇ってからも視界は 15m程度で、目の前にあるはずの山頂もまったく見えません。雪支度をしてしばらく様子を見ていても回復しそうにないので登頂をあきらめ、吹雪の息の間に周囲の様子を数カット撮影し、下山を開始しました。天候は途中からやや回復に向かい、ときおり見事な景観をみせてくれました。


95.10.7. 暮れゆく白山室堂

EOS-1N、Kiss、EF28-105/3.5-4.5、Σ70-210/3.5-4.5Apoマクロ;
EOS-10、TAMRON28-200/3.5-5.6; 
RDPII、Reala; C-PL(一部のカット); 三脚使用

 紅葉を期待しての訪れでした。 が、この年は冷え込みが弱かったせいかほとんどの木々は茶色く葉を落としてしまっていました。また、別当出合からの5時間半、曇ときどき小雨のなかのあまり眺望も得られないままの室堂への登りでした。日没まぎわの到着となったため山小屋での夕食もそこそこにカメラと三脚を手に外に出ると、雲の切れ目からときおり光芒がすばらしい水彩画を描いていました。 ほどなく太陽が日本海に沈むと、この世は光と雲が創り出した壮麗なスペースに変わっていました。
 翌日は、夕焼けは晴れ の期待もむなしく冷たい小雨まじりのガスの中を登頂し、早々と下山しました。