3.テスト結果 3.1 総評 テストの結果は、著者がこれまでに三脚や雲台を選定するとき、あるいは選定したそれらの機材を使って撮影するときに、常識的に思い描いていた考え方を根本的に見直さざるを得ないものでした。この常識的に思い描いていた考え方とは、例えば次のようなことです。 ・丈夫な雲台ほどブレにくいであろう。 ・丈夫(耐荷重が大きい、重い、たわみが少ない等々)な三脚ほどブレにくいであろう。 ・したがって、できるだけこのようなものを使うほうがブレを少なく出来るであろう。 これに対し今回のテスト結果は次のことを示しています。
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3.2 個々のテスト結果 今回のテスト結果を一覧表にして示します。次の表3.2.1はボデーとレンズをキーに分類したテスト結果一覧表へのリンクテーブルです。リンク先の各テスト結果一覧表の中の「−」部分はそのケースのテストを行わなかったことを示しています。テストケース毎の差が大きかったミラー通常撮影のシャッタスピード 1/30秒のケースの評価記号(◎〜×)からは、該当する写真の拡大画像へのリンクがついています。このリンク先の画像は、プロラボに依頼して16ベースでPhoto−CDに入力した同一機材による1/15〜1/125秒のテストケースの写真のほぼ中心部を拡大したものです。元の画像はフィルムサイズで約5.3ミリ×4.6ミリですので、17インチCRTモニタの1280×1024ピクセル画面で100%表示した場合、長さ比で約16倍になり、35ミリフィルムの長辺を基準に考えると、おおよそ全紙(22’×19’)ないしA2サイズ(594ミリ×420ミリ)×0.9に引き伸ばした大きさに相当します。16ベースのPhoto−CD画像をこの倍率で拡大して良否の判定に使用するのは無理がありますが、ある程度の参考はなるであろうと考え、掲載しました。ミラーアップ撮影については、テストケース毎の差が小さかったのでごく一部のみ掲載しました。 なお繰り返しになりますが、テスト結果一覧表記載のブレ判定結果はポジフィルム原板を一コマずつ16倍のルーペにより2回〜数回目視で検査して得たものです。 |